診察券をつくる前に

診察券を
つくる前に

診察券の表面・裏面の情報はどう整理する?

2019.11.27

診察券には表面と裏面があります。コスト面で表面はカラー、裏面はモノクロとなっているのが一般的です。きれいにデザインされたものから、ものすごくわかりにくいものまで、世にある診察券は実に「様々」です。診察券はカードサイズの小さなツールなので、できるだけシンプルでわかりやすく表裏に情報を記載したいもの。では表面には何を入れて、裏面には何を入れればいいのでしょうか。

診察券の表面

多くの場合、診察券の表面にはクリニック名がハッキリと記載されていれば問題ありません。言わばクリニックの顔となるのが診察券の表面と考えればいいと思います。たくさんの診察券を持っている患者さんが、すぐに見つけられるよう、複雑なデザインではなく、パッと見てわかる状態が理想です。ここで気をつけなければならないのは、ロゴ、カラーリング、デザインテイストがクリニックのWEBや看板と統一されていることです。WEBや看板がブルーなのに診察券だけがオレンジだったら、患者さんは混乱してしまいますよね。患者さんのユーザビリティーをしっかり考えて、ロゴやカラーリングは他のものと揃えるようにしましょう。

裏面は予約シールを貼って使い、電話番号や受付時間を裏面に表記することができない場合は、表面に必要最低限な情報が必要になります。その場合には、なるべくコンパクトに済むよう情報量を少なくし、本来の機能を圧迫しないよう注意しましょう。

診察券の裏面

診察券の裏面には、クリニックに関する必要な情報を記載しましょう。クリニックについての情報は以下の通りです。

  • クリニック名
  • 住所
  • 電話番号
  • 受付時間
  • 休診日
  • URL
  • QRコード

クリニック名が表面にしっかりとレイアウトされている場合は、クリニック名を裏面に必ず記載する必要はありません。地図がなくても住所から場所を特定できるため、できれば住所はあった方がいいでしょう。受付時間を表にするのか、文字で表記するのかは、クリニックの受付時間をどちらが理解しやすいかで判断します。曜日によって受付時間が異なり、表で表すと混乱してしまう場合は、表ではなく文字で表記した方がいいかもしれません。

クリニック名でインターネット検索し、すぐにクリニックのWEBにたどり着ける場合は、WEBのURLを記載しなくても問題ありません。また、スマートフォンからの予約が前提のクリニックの場合、予約ページのQRコードを入れておくと親切です。

クリニックの情報は、表裏に分散させるよりも裏面に集約した方が、患者さんが情報をすぐに見つけられるというメリットがあります。シンプルでわかりやすいものをつくるためには、考え方もシンプルにしていきましょう。診察券の表面・裏面の情報を考えるときも、患者さんのことを考えてシンプルに考えましょう。